関西医科大学総合医療センター 診療案内TO PATIENT

当科では、様々なライフステージの精神疾患に幅広く対応しています。ご紹介いただいた患者さんは各曜日の初診担当医が診察し、基本的に2回目の受診から症例に応じた主治医が担当します。
近年は診断、治療手法が大きく発展しており、例えば、統合失調症は単なる治療から社会参加を目指したリハビリテーションに舵を切っています。うつ病や双極性障害には個別性の高い薬物療法や脳刺激療法が開発されつつあります。また、認知症は今後も増加が見込まれ、更なる対応が求められています。各分野のエキスパートが診療にあたりますので、安心してご紹介ください。なお、当科は初診、再診ともに全例予約制ですので、ご理解いただけましたら幸いです。また、当院は医学教育機関であるため外来診療に研修医・医学生・看護学生等が同席する場合があります。

一般外来

関西医科大学総合医療センターのホームページにある診療日程表をご参照ください。

入院

病棟は関西医科大学総合医療センターの北館6階にあり、閉鎖病棟のみとなっております。概ね満床ですので、外来受診のうえ入院予約が必要です。

当院の精神科病棟は、医院や一般精神科病院などでは施行できない検査や治療を目的とした難治症例・診断困難症例や、身体合併症例の積極的な受け入れに取り組んでいます。しかし、精神科医療が果たしている役割は、10年前と比較してもはるかに多様化し複雑になっているため、全てに対応しきれていない面もあります。最近の研究で、医療の現場はそれぞれの個人・部署が直面する問題に対して医療の知識を単に適応するのではなく、現場で最適化した解決を試みる複雑適応モデルで説明ができることが分かってきました。我々は、当院のみに適応できるものではなく、医療、介護、教育を含めた分野で、円滑で連続した新たなネットワーク医療の普及を目指し、様々な取り組みを行っています。

作業療法

精神科作業療法の対象者は、当院精神科病棟入院中の方、および外来通院中の方です。
参加者の年齢層は幅広く10代後半から80代で、30代~40代の方が比較的多いです。
参加には主治医の許可が必要となります。

入院中の方対象の作業療法では、必要に応じて個別対応も行っています。個人個人の目的に合わせた作業活動やプログラムを利用して頂き、退院後の生活へのスムースな移行を目指しています。

外来作業療法は、週1日から参加可能であり、個人のペースに合わせて参加頻度とプログラムを決めています。
一歩前に進みたいけれどどうして良いかわからない、他者との交流が苦手でなかなか外出ができないなど、社会生活上の困難を抱えておられる方々と、共に考え、作業をし、次のステップへ踏み出す勇気と力を養える場所を目指しています。

治験への取り組み

新薬の治験にも取り組んでいます。
精神科治療の重要な部分を薬物療法が担っているものの、またまだまだ効果が不十分な現状を鑑み、画期的な新薬の登場を一日でもはやく臨床に提供するために治験には積極的に取り組んでいます。近年新たに市販された薬剤(抗精神病薬、抗うつ薬、認知症治療薬)の大半は、当科で治験を実施していた薬剤です。

治験にご関心のある方は、当科の担当医もしくは当科外来にお尋ねください。
当院治験管理センターのホームページ(下記アドレス)もご参照ください。

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